☆人生で初めてのお呼ばれ
私は品川のあるソフトウエア会社に勤める25歳の会社員です。
3ヶ月前に大学時代に4人で仲が良かったメンバーの1人の結婚式に招待されました。就職で住まいが離れてしまって会う機会もめっきり減ってしまっていたので、彼女と会うこと自体が久しぶり。顔の広かった彼女のことなので、きっと学生時代の友達を沢山呼んでるんだろうなと思いつつ、何を着て行こうかな、とわくわくして準備を始めました。
とはいえ、今のところまだまだお給料が安い私はそんなに予算は掛けられない。できれば披露宴でしか着れないような「いかにも晴れ着」じゃなくて、アレンジ次第で普段使いも出来るようなドレスがいい。
せっかくのドレス選びだからいつもと違うところにお買い物に行こうかな？ とも思ったけど、やっぱり慣れてる街のほうが動きやすいと思って、いつもの池袋へ。ここのお店たちならだいたいの価格帯が分かっているし安心です。
☆使いやすいのは何色？ 黒系といっても様々
それにしても、色は何系がいいだろう？ 小柄な私はダークな色より明るい色のほうがきれいに見えるかな、と思ったけど、これだと披露宴でしか使えないタイプのドレスしか見当たらなくてNG。色味は小物のストールやカーディガンで入れればいいや、と思い、黒系のドレスを探すことにしました。
ただ、黒系といってもほんと様々。素材によってすごく地味に見えるものもあるし、いかにも無難、というのもあるし。
いろいろ見ていって私が「これ！」って思ったのは、光沢のあるシルバーグレー裏地にシースルーの黒字レースが合わさったドレス。裏地の光沢が程よく表に現れていて、なんともシックな感じ。お陰でレースも全然甘すぎません。ベースが黒系なので色味のあるストールと合わせてもほぼどんな色でも馴染みそうだし、とても使いやすそうに思えます。Aラインで程よくカラダに馴染む感じもGOOD。
早速店員さんにいくつかストールを出してもらって、コーディネイト。
ソメイヨシノのようなはかなげな薄桃色ストールもきれいかと思ったのですが、学生時代の私のキャラを思い出すとちょっと気恥ずかしい気がして却下。シルバーかかったラメのストールはあまりにもドレスと似すぎていて、面白みを感じられなくてこれまた却下。
どうしようかな、と迷ってるところに、店員さんは透け感のあるロイヤルブルーのストールを出してきてくれました。折りたたまれている時は色が濃すぎるように見えたけど、身に纏ってみると思いの外軽やかに見えるし、品格アップな感じです。これにパールのアクセを合わせれば顔周りも明るく見えるし、シックで大人ないい女に見えるのでは？
☆残るはバックと靴
黒系ドレスなので、靴は黒ければいいでしょう・・というわけで、靴はお気に入りの黒靴を磨き上げて履いて行くことにしました。早速、鏡の前で合わせてみたら、悪くはないけどちょっと寂しい。思い出して、以前貰った足首にキラっとしたデザインがあしらわれたストッキングを合わせてみたら、少し華やかさが増していい感じ。足元はこれでいいでしょう。
そして残るはバック。黒っぽいバックを探してる、と母に話したら、持ってるのを貸そうか、と言ってくれたけど、これはどうも形が角ばりすぎていて若い私には似合わない。もう少し丸みがあるやつがいいな、と探していたら、がま口スタイルのちょっとクシュッとした長方形のバックを発見。合皮だから高級感漂うってことはないけれど、若い私にはぴったり。お値段も1万円もしなくて、予算かけたくない私にはありがたい。
披露宴当日は普段は5分も掛けてないお化粧もしっかり施し、いざ出陣。久しぶりに会ったお友達には、シックできれい、パリジャンヌみたいで素敵、なんて褒められ、かなりご機嫌で帰ってきたのでした。
