「社会人」+「初めての結婚式への出席」=「何を着ていけばいいか悩む」
社会人1年目の秋、仲の良い友人の結婚式に招待されました。
私にとっては、人生で初めての、結婚式への出席です。
とにかく最初に出てきた言葉は「何を着てゆけばいいかな……?」でした。
結婚する友人は、大学の同期。とてもおしゃれで気配り上手で、人望の厚いタイプです。
結婚式には、友人の会社の重役のかたが大勢出席するとのこと。
そして何より、花嫁である友人本人がきちんとした性格。
友人に恥ずかしい思いはさせたくない! 「きちんとしてるね、やっぱり社会人だね」と言われるような質のいいドレスを着たい!……と、まず思いました。
更に、一緒に結婚式に出席する同期たちで集まって、相談をしました。
「おしゃれな花嫁に合わせて華やかにいこう、無難だからと黒っぽいドレスを選ぶのはやめよう」という話になりました。
意外と見つからないお気に入りドレス
というわけで、ゲストドレスを探すことにしました。
けれど、背が低くぽっちゃりしている私に似合うドレスを見つけるのは、至難の業。新宿、渋谷、銀座、六本木……週末はいつもどこかのお店にドレスを見に行く日々が続きました。しかし、「やっと見つけた!」と思っても、妥協無しで気に入ったドレスはすべて、安くても5〜6万円ぐらいのお値段。当時、新入社員だった私が、ドレスに設定した予算はアクセサリーもバッグも全て込みで3万円。これでは、ドレスだけで予算オーバー。アクセサリーやバッグまで手が届きません。
そんな時に見つけたのが、レンタルドレスのお店でした。
レンタルドレスならば、アクセサリーやバッグ、パンプスなどの小物レンタルを併せて3万円前後のプランを出しているお店がたくさんありました。
いろいろと悩んだ末に、レンタルドレスを利用することに決めました。
様々なドレスを着てみて、わかったこと
お店で様々なドレスを試させてもらったことで、発見がありました。
それは、「『好きなドレス』=『似合うドレス』ではない」ということ。
当初、私は、好きな色のドレスを着ようと考えていました。私の好きな色は南の海のような明るいグリーン。しかし、いざ試着してみると、私の好きな色のドレスは、思いのほか華やかさに欠けていました。縦にすとんと落ちるシルエットのスカートも、ぽっちゃりの私には良くなかったのかもしれません。
元々欲しかったのは、ハイウエストで、スカートのラインがふんわりと広がるドレスでした。そこで、イメージに一番近いふんわりした形のドレスを着てみると……なんと、これも似合わない。
私の肌の色と相性が悪いサーモンピンクのドレスということもあり、全体がぼんやりしてしまいました。
他にも、「膨張する」と思って避けていたクリーム色のドレスを着てみたら意外と似合ったり(生地にキラキラとラメが入り、単純なクリーム色ではなかったところが良かったようです)、逆に、似合う色だと思っていた紺色のドレスを着てみたら顔映りが悪くて地味に見えてしまったり(豪華に黒の刺繍が入っていたのですが、これが更に顔色を悪く見せてしまっていました)……。
着てみもせずに「好き」や「憧れ」だけで選んではだめなんだなあ、とつくづく感じました。これは、品揃えの多いレンタルドレスショップで様々なドレスを試したからこそ、わかったことです。
また、結婚式の多い時期のレンタルドレスショップの人気ドレスは争奪戦になるということもわかりました(笑)
実際に着てみて、気に入り、お店のかたにスケジュールの確認をしてもらうと、「その土日は他のお客様がご予約済みです〜」とお断りされてしまうこともしばしば……。ちなみに、この時一番気に入った、ワインレッド色のドレスは、既に他のかたが予約済みだったため、断念することになりました。
いざ、結婚式に出席!!
結局、自分では予想もしなかった色・形のドレスに落ち着きました。自分では絶対に購入できないお値段の、大人びたデザインの、シックな紫色のドレスです。
「高級感がある」、「品がいい」と、友人からの評判も上々でした。
ただ、とても繊細な素材で、レンタル中に腕のレース部分を破いてしまいました。実は、借りた時から少しくたびれていて、「厳しいかな?」とは思っていたのですが……。幸い、汚損破損に関する保証制度つきのプランだったので、返却時に問題になることはありませんでしたが、いろいろな意味で無理をしてしまったな〜と反省しました。
また、経年劣化の問題は、レンタルドレスを利用する時にはどうしてもつきまとってしまうなあ……と思いました。
やっぱり自分でドレスを購入したいけれど、どうしよう……。そう考えている頃、再び、結婚式の招待状が届きました。
リベンジ?! レンタルドレス
2回目に出席した結婚式も、大学の同期の結婚式でした。
自分で購入するには決め手に欠け、この時もレンタルドレスを利用しました。今回は前回の結婚式で断念したワインレッド色のドレスの予定が空いていたので、借りることができました。
これは、友人たちから更に好評を得ました。「前回の結婚式で着たドレスよりも、由紀子のイメージに合っている」とのこと。
後日ネットで調べてみたところ同じドレスを売っているお店を見つけたので、今度は購入を決めました。
その後……
最初から自分の好きな、似合うドレスに出会えれば良いのですが、なかなかそううまくはいきません。かといって、決してお安い買い物ではないので、「気に入らなかったから次から次へと買い直し」というわけにもいきません。
いろいろと悩みましたが、レンタルドレスを利用し、さまざまなドレスを試せたことで、本当に気に入ったドレスを購入することができたと、今では思います。
ちなみに……実は今も、ドレスを変えたい時(同じような顔ぶれの出席者で結婚式が連続した時や、着物を着たい時など)には、レンタルを利用しています。新入社員だった頃と比べるとだいぶ贅沢をしているような気もしますが(笑)、結婚式は、結婚する人にとっても祝う人にとっても一度限りの大切な時間なので、その時その場に最も似合うものを選んで、楽しんでゆけたらいいと思っています。
おすすめのレンタルドレスサイト:おしゃれコンシャス