いとこからの招待状
私が28歳、娘が1歳半の時、主人のいとこから家族揃って結婚式に招待されました。小さい頃はいとこ同士、みんなが集まりよく遊んだそうです。大人になってからはあまり会わなくなってしまっていたけれど、とっても子供好きの彼女、ぜひお子さんも連れてきてねと。
娘にとっては結婚式デビューとなるこの式で、フラワーガールの大役も頼まれました。
時期はちょうどジューンブライド。場所は隣の県で、市内から少し離れたところにある郊外にある大きな結婚式場です。豪華な邸宅風で最近人気の高い式場です。大きなガーデンで挙式らしく、雨が降らないと良いねと話したのを覚えています。
授乳中の子どもがいるときのドレス選び
この当時私はまだ授乳中でした。小さい赤ちゃんのように頻繁に授乳するわけではないけれど、お昼寝前にはおっぱいがないとだめな娘。ちょうど挙式が1時半、披露宴が2時半からで終わるのが夕方の予定でした。これは完全にお昼寝の時間にかぶります。
私は妊婦時代からあまりマタニティ用の服を買ったことがありません。パンツスタイルになるとどうしても1,2本は買わないと市販の物では間に合いません。ですが、どうしてもデザイン的に気に入るものがなく、気に入ったとしても値段が高めだったりします。というわけで、デザインも豊富で値段ももちろん普段買う服と変わらない、普通服のワンサイズ上を買ったりして、おしゃれを楽しんでいました。
子供が生まれてから授乳中となると、また違います。授乳用にと脇のところにスリットが入っていたり、前開きの服、もしくは授乳カバーで隠す、という方法になります。そして授乳がしにくいため、ワンピース系は着れなくなります。私が持っていたお呼ばれ服は全てワンピース系のドレスだったので、ここで着まわすことは出来なくなりました。
授乳室はないけれど控え室を使っても良いとは言われていましたが、当日行ってみないとどういった部屋なのか分かりません。もしかしたら人の出入りが激しいかもしれないことも考えなければいけません。そして何より、主人の親戚が一同に集まる結婚式に出席するのは、娘だけでなく私にとっても初めての経験です。
あまり派手な格好で目立ってもいけませんし、かわいらしい系のドレスを探そうと思います。
マタニティカタログを参考に
まずはマタニティカタログを取り寄せました。マタニティカタログといっても妊娠中だけでなく、たいてい出産後の授乳用の服も載っている場合が多いからです。
ありました、授乳中でもOKのドレス。冠婚葬祭用なのかブラックフォーマルばかりで、なんだか重たい感じ。そしてお値段もそこそこします。こういう服はセールにはなりませんものね。
やっぱり私には向いていなかったみたいで、気に入ったものが見つかりませんでした。
娘のドレスに合うように私のドレスもコーディネート
夫婦揃って結婚式に出席するときは、あまり夫婦でコーディネートなんて気にしませんでした。職業柄スーツを着用しなくてもいい主人は何着もスーツを持っているわけではありませんでしたし、持っているスーツもごくごく一般的なダークグレーや黒いスーツです。せいぜい合わせるといってもネクタイの色を気にするくらいでした。
それが子供が生まれると、変わってきます。特に娘だった場合、子供の衣装と親(特に母親)の衣装があまりにもテイストが違ったりするとセンスを疑われます。
娘には伯母がピンクと白のチェックのワンピースを縫ってくれました。すそにフリルもついていて、同じくフラワーガールをするという親戚の女の子もピンクのワンピースで揃える事になっていたので、私が娘のドレスに合うよう自分のドレスを選ばなくてはいけません。
子供と一緒にショップ巡りで授乳OKドレスを探す
ドレス選びとなると、毎回時間がかかってしまう私。隣の県までの旅費、終わるのが夕方遅くになってしまうことから宿泊費、そしてご祝儀、と計算しているとドレスにそんなにお金をかけるわけにはいきません。主人が休みがなかなか取れないため、子供を連れてショップを巡ります。
今回の目標物は
1)授乳が出来るよう上下別々でセットになっているものが望ましい。
2)授乳や子供を抱っこすることでしわになりにくい素材のもの
です。
子供が生まれる前と違って、1歳前後の子供を連れての買い物は何倍も労力と精神力を要します。何軒もおとなしく買い物に付き合ってくれるケースはほとんどありません。オムツを替えたり授乳をする度に、モールの一番端っこにあるベビーコーナーに行かなくてはいけません。お腹が空いても待てないので、食事をしに休憩し、疲れてぐずってくると片手でベビーカーを押し、もう片方の手で子供を抱っこしながらお店を回りました。
当然そんな状態ではなかなか試着も出来ないので、候補を見つけておいて主人の休みの日に一緒に買い物に行き、まとめて試着します。結婚式のお呼ばれ用にあるドレスはワンピース系が多く、なかなか上下別々になっているものがありません。私も今回のような理由がなければワンピースを選んでいたでしょうから、取り扱いの数に差があるのは納得ですが。
きれいママコーデ、コットンニットのアンサンブル
何日かモールに通った後、ふとあるショップのディスプレイに目が留まりました。
ちょうど母の日のフェアをやっていて’ママに着てほしい。きれいママコーデ’とディスプレイされていたコットンニットのアンサンブル。きれいな明るいピンクで、七部袖。お値段4990円なり。
これだとしわにならないし、結婚式にも着ていけるよね、と購入を決めました。
アンサンブルにフリルのスカート、黒ストッキング、黒いハイヒール、白のビーズバッグ、パープルのマザーズバッグ
さて、買って帰ったアンサンブル。これに何を合わせよう。
ディスプレイではタイとスカートを合わせていたけど、と白いスーツのタイとスカートを合わせてみました。だめだ、なんだか参観日のお母さんだ。
もうちょっと若いコーディネートはないかな、と探していると見つけたのが独身時代に一目惚れして買ったお姫様風ミニスカートです。レースとかリボンと女の子が好きなものがいっぱいだったレッセパッセ、独身時代にはよくここで買い物をしていました。そこで確か15000円だった2段フリルのスカート。確か購入するときに店員さんも’普段着にもかわいいし、トップスを変えれば結婚式とかにも大丈夫ですよ。’って言ってたっけ。
これに、黒いハイヒール、ちょっときらきらした黒のストッキング、そして白のビーズのバッグで行くことに決定しました。
そして小さい子連れとなると、オムツに着替えにと必要になるためセカンドバッグもかなり大きくなります。私はお祝いにもらったピンクっぽいパープルのマザーズバッグを持って行きました。
娘を抱っこしてもしわができなかった
道路が渋滞で到着がぎりぎりになるというハプニングもありましたが、家族3人無事揃って結婚式に参列出来ました。
義理の母にも娘とのコーディネートを褒めてもらい、出だしも上々。心配していた授乳もそつなく出来て、式の後半は娘を抱っこすることが多かったにも関わらず、しわも出来ませんでした。
ちなみに4つ年下のママ友が同じく授乳中に同級生の結婚式に招待され相談を受けた時、このコーディネートを見せると気に入り、スカートを貸し出しました。
娘とフラワーガールをした女の子はお姫様ドレスをレンタルして着ていましたが、うちの娘も今度はお姫様になりたい! とドレスを見てはしゃいでおりました。