発起人とは、披露宴の進行役
北海道在住のOLだった24歳のとき、同じ課にいたもう一人の女性の同僚が結婚することになりました。それで発起人を頼まれました。
発起人とは、北海道独自の披露宴の形式で、両家の両親に代わり、友人のために披露宴を主催し、進行を努める役のことを言います。
それまで、大学時代から、先輩の結婚式などで披露宴には出席したことがあったのですが、出席者の立場ではそこまでドレスに悩むことがありませんでした。若気の至りでたいして考えもせず、「きれいめワンピースだったらいいか☆」程度で、参加していたぐらい。
しかし、発起人になると、受付はもちろん、余興も受け持たなくてはいけないので、人目にさらされる時間が長くなります。主役でないのはもちろん分かっていますが、かといって、友だちではなく会社の人が多く集まる披露宴で、あまり変な格好もできません。これはヤバいと、札幌のデパートめぐりをすることにしました。
ドレス選びのポイントと悩み
同僚の挙式は11月で、北海道では、早い年であれば雪が降り始めるので、秋冬ものということで、ドレスも茶系や灰色などの落ち着いた色が多くなります。それはある程度仕方がないので、色は白・黒以外であれば、問わないことにしました。
むしろ、個人的に悩みがあったのはドレスのサイズと形。身長が154cmと低くてなで肩、さらに肩から胸の厚みが薄い私は、胸元のカッティングが深いものや肩紐が細いドレスなどは、貧弱だし着崩れると目も当てられないことになるので着られません。ロング丈も自分自身がドレスに印象が負けてしまうのでダメ。全体的にモッサリしないためには、低い身長をカバーするドレスサイズということで、Sサイズ=7号のドレスを探すことにしました。
7号限定だと、贅沢をいっていられない!
東京だと、買い物に出かけるのに、「新宿」とか「渋谷」とか、ある程度エリアを絞って探すことになると思うのですが、札幌だと、回る気になれば、地下鉄を使ってでも中心部のデパートを全部回れます。
「コレいい!」と良さげなドレスを見つけても、サイズ展開がないお店のほうが多く、文字通り、1日かけて、デパートや路面店を10軒も回りました。
最後のほうはヘトヘトになりましたが、ついに、「メルローズ」で、こげ茶のボレロ付きワンピースドレスを見つけました♪
7号サイズだし、ドレスの上半身部分は光沢ある素材で色の割に華やか。ボレロとウエストに切り替えがあって足長に見えるし、膝丈のスカート部分には腰から下全体に、オーガンジーの刺しゅうがしてあって、豪華に見えます! セットのボレロを羽織れば露出も抑えられそうなので、大満足☆
ブランドものなので、費用は少しかさんで5万円前後しましたが、当時は実家暮らしでしたので、あまり悩まずに購入を決めました!
そこまで気合を入れたのに、なんと披露宴の3日前くらいからカゼを引いてしまい(泣)、当日は結局、ボレロを羽織りっぱなしで式に臨みました。
ドレスのメンテナンスについて。
全体的に体型にあうドレス選びができて満足だったのですが、スカート部分の刺しゅうがオーガンジーなので、指輪などのアクセサリーでひっかけたりして糸つりがおきやすいことや、クリーニングは必ずデラックス仕上げにしなければならないことを考えると、着る度に気を使わなくちゃいけないのが面倒で、その後のお呼ばれにはあまり着なくなってしまいました。
着まわしができない分、コストが割高だったかな、とも反省してます。
その後は、素材にも気をつけて、メンテナンスのしやすいドレスを選ぶようにしようと決めました。