徹夜で仕上げた卒論をなんとか教授に認めてもらえたようで、無事大学を卒業できることになった。
「成人男性たちに盛大に祝ってもらいたいよねえ・・・」
と、卒業式なんか全然出ないつもりでいたのだけれど、
前回オタク婚活パーティーに「行って来い」との命令をくれたIT系の偉いおじさんから「ドレスを着て卒業式に出て、それをブログに書いてください」と言われたので「あ、はい」と二つ返事で引き受け、結局卒業式に出ることになった。
(撮影:みどり女史)
会場内の96~7%の女子大生が袴or振袖を着ていた。スーツ・ドレス勢は全体の3~4%ほどしか見られなかった。美容師の皆さん朝からお疲れ様ですという感じである。
〈ボレロ:筆者私物〉
一眼レフを抱えたみどりちゃんに撮影してもらい、まあまあ満足した。
しかしやっぱり物足りなかったので、我々は実際に
成人男性に卒業を祝ってもらうことにした。
「サラリーマンたちに卒業証書を授与してもらう」ということ以外何も決めていない今回の企画のロケ地に選んだのは、新橋のガード下にある居酒屋だ。サラリーマンといえば新橋だし、新橋といえばガード下だからだ。
「チェーン店じゃなくて、適度に汚くて、30代くらいのサラリーマン客がそこそこ入ってるところがいいよね」とみどり女史。本当にそんな夢のような居酒屋があるのだろうかと彷徨っていたら、それらしき店を見つけた。
↑北海道から就職活動に来ているという青年に卒業証書を授与してもらった。
↑しかも顔出しOKなのだと言う。さすが北海道の人間は懐が深い。
しかしこのイイ感じのメガネ青年は確かに私好みではあるが、就職活動中でありサラリーマンではない。我々は更なるリーマンを求めて店内を観察した。
ふと隣のテーブルを見ると最高のリーマンがいた。私の理想をそのまま具現化したようなリーマンだ。実を言うと席に着いたその瞬間から「このリーマンでいこう!」という謎の決意をしていたのだが、リーマンがあまりに理想リーマン過ぎて緊張したので、先ほどの優しそうなメガネ青年に先に声をかけ、呼吸を整えていたのである。そして私はついにリーマン中のリーマンである隣席の男性に声をかけた。
おしゃれメガネがとてもクリエイティブな雰囲気を醸し出している。
社会に出んとする女子大生たちに色々と有難いお言葉くれた。「オレ、酔ってるよ・・・」と言いながら女子二人に社会の知恵を授けるリーマンブラザーズ。店員から「閉店時間だからもう出てってください」と言われるまでずっと話し込んだ。
しかし私は本当にメガネをかけている男性にしか目がいかない。一体どういう遺伝子システムなのか。
〈成人男性に授与してもらった証書〉
↑卒業式が終わった後、すぐに画用紙を使って卒業証書を作った。少し、むなしい気持ちにもなる。自分に送るための卒業証書を自分で作る女子大生は、後にも先にも私一人だろう。
印鑑の象形文字っぽいものは適当。
↑美しい井川遥(ポスター)と、10人中10人から「パッとしない」と言われる暇な女子大生。
私たちが入ったのは「鍛冶屋 文蔵」というお店なのだが、後から調べたら超がつくほどのチェーン店だった。まあよしとしよう。
実は男性たちに声をかけるまでに一時間半くらいかかった。なんとなく勇気が出なかったのだ。「何て声をかけていいのか分からないし、絶対変人だと思われる」などと「何をいまさら」なことで悩み、いつまでもぐずぐずしていると、
「しっかりしろよ。お前今まで散々色んなことやってきたじゃん」とみどり女史に叱られた。
「そうだ・・・私は随分色んなことをやってきた・・・」
~回想~
一人でバーにも入ったし・・・
企業訪問し、「ここで働かせてください!」とアニメヒロインのごとく言ってみたこともあった(そして撃沈した)。
天真爛漫なナナちゃんと一緒に
30代男性を逆ナンしたりもした。
穢れ無きヤングな魂に傷をつけたりもした・・・
なんという偏った思い出。
しかしこうした思い出たちが財産となり、明日を生きる糧となるのである。
↑深夜1時過ぎ。訳のわからない写真ばかり撮るみどり女史に命令され、道路の真ん中をチャリで走らされる暇な女子大生。
みどりちゃんが終電を逃したので家に泊めてあげることにした。
私の部屋の散らかり具合を見て初めは閉口していたが、「・・・まあ住めなくはないよ」と友だちとしての優しさを見せた。
翌日私たちは「またな」と言って別れた。
約束はしない・・・けれどきっとまた会える気がする―――そう、暇な女子大生が暇である限り――――
今回借りたドレスについて
ちゃんとしたモデルさん(身長160㎝)が着るとこんな感じ。シルクで上品です。彼氏のお母さんウケとか良さそう。丈は160㎝の人が着るとミニですが、150㎝の女性ならひざ丈~ひざちょい上です。
ドレスを注文しようとサイトを訪れたのが3月14日だったんだけど、その時点でもう殆どの人気商品が月末まで予約で埋まっていた!卒業式や謝恩会での需要のせいだと思われる。一生に一度の機会に自分が納得いくスタイルで臨めるよう、迷っている人は早いうちに予約してしまいましょう。
ドレスレンタル:おしゃれコンシャス
http://dress-cons.com
好きな四字熟語は「成人男性」です。「シャイで知的なメガネボーイ」を探して旅を続けています。小説・コラム・脚本など幅広く活動(していく予定)。「体が柔らかいね」と言われて喜ぶタイプの女子大生です。
ブログ:暇な女子大生が馬鹿なことをやってみるブログ(http://joshi-daisei.hatenablog.com)
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暇だからオタクだらけの婚活パーティに行ってみた
[希望条件(すべてを満たす必要はありません)]
ドレスを着たことがある・これからドレスを着る予定がある・ドレスが好き