会社の同僚の披露宴に着ていくドレス
会社の同僚の披露宴に招待された時のお話。
同じ会社の花嫁と仲のいい何人かが招待されました。当然皆の一番の関心は「何を着ていくか？」に集中。お昼休み中もファッション雑誌や通販カタログを持ち寄って、「どんなドレスにしよう、やっぱり買った方がいいかな？」とそのことに必死です。
その中に５歳ほど年下の後輩にあたる子がいたのですが、ドレスのカタログの値段を見て「こんなに高いの！」とびっくり仰天。
高給な会社じゃないし、私たちもそんな高級なカタログを見ているつもりはないけれど、彼女がやたら値段のことを気にするので聞いてみたところ、金欠！がその理由。そりゃそうよねえ・・薄給なこの会社で、しかも一人暮らしをしている彼女にはご祝儀+ドレス代なんて大出費！ ということで、まずは皆で彼女のドレス選びについて一案練ることにしました。
後輩の予算は１万円以内
いつもカジュアルな服装の彼女。披露宴に合うような服も小物も持っていないそう。全部揃えるとなると、まともに買えば何万円かかることやら・・。
皆で知恵を出し合って、「レンタルは？」ということになりました。早速ネットでチェックしてみましたが、まずドレスが彼女の好みじゃない。フワフワ、ヒラヒラしたドレスが多くていまいち。それに値段も全部借りるとなると、結構かかるとのこと。
「じゃ、あなたの予算はいったいいくら？」と聞いたら「1万円以下、安ければ安いほどいい」と。私たち一同「えっ～！ 無理でしょう～！（苦笑）」。でも、後輩の金欠は人ごとではない！
リサイクルショップでドレスセットを揃っちゃった
全員で考えて思いついたのが、リサイクルショップ！ コーディネート次第では結構いけるかも。
ということで皆ですぐにリサイクルショップへ直行しました。お店はお洋服専門のリサイクルショップで、小物も靴もバックもすべて扱っています。ただ、リサイクルなので服の傾向はバラバラ。超カジュアルシャツから妙なワンピースまでごちゃごちゃです。でも値段は驚きの数百円から千円ちょっと。
皆で店中に散らばって捜索開始！ まずは彼女の好みに合うドレスから探して、それに合わせて小物を合わせる算段です。披露宴に使えそうなワンピースはあったけれど、ヒラヒラしてて速攻却下。続いてシンプルな黒のニットワンピース。形はいいけど、お式にニットはちょっと・・・ということでこれも却下。彼女の好みに合わせるとどうしても地味になりすぎてしまうのです。
あれこれ探して、「これなら！」というものを発見。大理石のような明るいグレーでコクーン型のワンピース。素材はスウェット素材で一見カジュアルですが、胸元に白のバテンレースが付いていて銀のスパンコールがレースに合わせてびっしりと縫い込まれています。首まわりにぐるっとグレーのビーズも付いていて凝った作り。
これならスウェット地でも地味にみえないし、腰のあたりをベルトでたくしあげれば普段着にも使えそう、と彼女も気に入ってくれました。「私が見つけたのよ！」とちょっと鼻高々で、彼女とともに試着室へ。サイズはぴったり！ 値段は？ びっくりの２５００円！
じゃ次は小物。再び全員で店中を物色。思い思いにドレスに合いそうなバッグやショール、ネックレスを持って次々と試着室に持ち込みます。あーでもないこーでもないと、小物をとっかえひっかえ、なされるがままに立ち尽くす彼女は、まるで専用スタイリストとモデルの姿（笑） ちょっと店の中でも目立ってました（笑）
たった５３００円で揃えたようには見えないドレス一式
そうしてついに決定したのは、
◆銀のスパンコールのついたワンピース（２５００円）
◆ラメいりの濃いグレーのシフォンのショール（３００円）
◆ピンクがかったサーモン色の総ビーズバック（１０００円）
◆渋い銀色のヒールパンプス（１５００円）
しめて総額５３００円！！ の超お買得！
もう彼女も私たちもこの成果に大満足。何よりこのお買い物の楽しかったこと！
披露宴当日、ドレスはとても彼女に似合っていました。たった５３００円で揃えたなんてとても見えません。
でも、彼女、あんまりよく出来たせいか「これ全部で５３００円なのよ！」とわざわざ公表して周りをびっくりさせていました。言わなきゃわかんないのに。（苦笑）
