素敵なバラのイヤリングに合うドレスを探す
結婚して職場を退職した私に、元職場の同僚の友人から、メールが届きました。それは、結婚することになったという報告と、二次会に参加してほしいという内容のもの。
その友人とは、結婚して引っ越して以来、会ったことはありませんでしたが、とても仲良くさせてもらっていたので、二次会には出席することに決めました。
独身の頃に着ていたドレスがあるにはあったのですが、年齢的にもう着れないかなという感じだったので、新調することにしました。
結婚式と二次会は3月ということで、メールをもらったのが12月でしたので、余裕を持ってドレス選びを始めました。
普通、結婚式や二次会などの服装を選ぶときは、最初にドレスを選んでから小物を決めていきますよね? でも、以前妹からプレゼントされた、素敵なバラのイヤリングがあり、いい機会だからどうしてもそれを着けたいと思った私はそれに合わせたドレス選びをすることにしたのでした。
その他に、私が考慮したポイントは
◎結婚する友人の年齢と、他の出席者の年齢
◎二次会の雰囲気
です。
友人は、私より6才も年下でした。当然、二次会に参加する友人も、私より若い人たちが多いだろうと思いました。
それに、私は既婚でしたが、年齢的に独身の友人も多いかなと予想できたのです。だから、年上らしく上品で、でも、二次会にさりげなく華やかさを添えられるような服装にしようと思いました。
また、事前に二次会の形式については、立食パーティー形式だということをメールで教えてもらっていました。そうなると、あまり気取りすぎず、カジュアルさもプラスすべきかな、と楽しくイメージを膨らませていました。
いざお店へ、しかし、予算オーバーであせる
ドレスを買おうと向かったのは、フォーマルな衣装を扱っていて、パーティー用のドレスや小物も揃えられるわりと専門的なお店でした。
予算は、高くても2万円、できれば1万円でおさえたいな、と思っていました。
しかし、パーティードレスの高さにびっくり仰天、どれも4〜5万円するものばかりで、小物も揃えれば、とても予算内におさまるものではありませんでした。そういえば、前のドレスもそれくらいしたかも。でもずいぶん前で忘れていましたし、結婚して金銭感覚が変わったのかも知れません。
もちろん、専門的なお店でしたから、イメージに合うようなものはありました。
一番惹かれたのは、光沢のある濃いベージュのワンピースで、ウエスト部分を少し絞ったタイプのものでした。スカートの丈もあまり短くなく、膝がぎりぎり見えないくらいでした。あまり派手なものが苦手な私にはしっくりくるドレスでした。
でも、こちらもやはり4万円台で、とても試着する勇気が出ませんでした。しかもここで、私の節約根性が顔を出してしまいました。
このお店にあるドレスはすべて、着て行く機会はパーティーぐらいしかない、どうせ買うなら普段の生活でもちょっとおしゃれをしたいときに使えるくらいカジュアルなドレスがほしいと思ってしまったのです。
年齢的にこれから呼ばれることが予想できるのは、親戚の結婚式くらいで、そのときは既婚者として留袖かフォーマルワンピで出席することがマナーでしょう。一度限りかも知れない機会のために買い物をするのが、なんだか惜しくなってしまったのでした。
ということで、結局そのお店では、数枚のドレスを眺めて値札をチェックしただけでした。ドレス選びは、また日を改めて出直すことにしてそそくさと退散したのでした。
別のお店で出直し
次に行ったのは、よく行くショッピングモールのお店でした。カジュアルすぎない上品な服が中心に揃っていて、少し奥まった場所に、やや高級なワンピースやスーツが並べられているお店です。
時折立ち寄っていて、値段も大体分かっていました。実際近くで商品を眺めてみて、二次会で通用しそうなレベルでありながら、ぎりぎり普段使いもできそうだなと納得できました。
お値段も、ワンピースはどれも大体1万円以下で、値札をチェックした限りでは、2万円を超えるものはありませんでした。これならお財布も痛くない、とほくそ笑み、そしてまたまた、私の節約根性が顔を出しました。
もともと、私はワンピースはそれほど着ることはなく、今ある数少ないものも、ほぼタンスの肥やし状態です。そこで、上下別に買うことを思いついたのです。そうすれば、上下別々に他のスタイルと合わせて、着る機会も増えると。そう思いついたのはちょうど、色、質感ともに、私のイメージにぴったりのブラウスが目にとまったからです。
光沢のある上品なネイビーで、襟の部分に小さなパールが点々とあしらわれていました。袖が長いので、ボレロを合わせる必要もありません。お値段も6,000円台、これなら文句なし。ほぼ一目ぼれで即決しました。
同じお店で、下に合わせるスカートも探しました。ブラウスがややふんわりとしたタイプだったので、下は、広がり過ぎないフレアスカートで、白を基調にしたものを選びました。ブラウスと同じネイビーが横線で入っているので、バランスもばっちりです。お値段は5,000円ちょっとで、合わせて1万円を超えるくらい。
予算内におさまったので、気が大きくなって、同じショッピングモールの別のお店で靴も購入。色は赤レンガのような明るい茶色。光沢があるので、安いけど高級感があると思いました。2,980円でした。
合わせて1万5千円を少し超えてしまいましたが、普段使いできるのでかえって得した気分でした。
当日、周囲の反応
ブラウスが襟元の開いたタイプで、首の辺りがさみしいのでシルバーのペンダントを合わせることに。さりげなく胸元で輝いてくれますが、控えめなのでブラウスの襟元のパールともけんかせずいい感じです。
バッグは手に持つタイプの小さなポーチで。スカートの白とよく合うと思いました。
さていよいよ当日。
二次会は、午後6時からだったので、実家でゆっくり準備しました。
私より二次会慣れしている妹がいろいろアドバイスをくれました。メークはわりと薄めで行こうとしたのですが、衣装がドレッシーだからもっと華やかにした方がバランスがとれていい、とも言われました。
アドバイスはありがたく受け止めて、もっと気合を入れてメークしました。
実際に二次会に行ってみると、思ったとおり若い人が大半を占めていました。
女性の服装に関しては、私より着飾った人もいましたし、黒のドレスでシックにまとめている人もいました。
つまり、そんな派手でなく、さりげなく決められたようで、自分としてはドレス選び成功かなと満足できました。
それでも、普段の私を知っている人からは、かなり気合が入っていると感じたようで、見違えた、と言ってもらえ、ちょっと気分がよかったのを覚えています。