人生ではじめての結婚式のお呼ばれ
私は、１９歳の時に、生まれて初めて結婚式に招待されました。それまで、家族と親戚の披露宴に招待されたりしたことはあったのですが、私自身が個人的に招待されたのは初めてでした。
中学生の時に知り合って、お互いの家に泊まりに行くほど仲が良かった親友が、高校の時に付き合っていた彼と結婚するというので、高校も大学も別々だったのですが、招いてくれたのです。彼女の気持ちがとても嬉しく、また初めての正式なお呼ばれでということで、着ていくドレスなどを揃えなければならず、ドレスを買うということに、ときめいてワクワクしてしまいました。
まず百貨店でドレス探し
さて、ドレスを買うといっても、１９歳の私はどんなお店に行けばドレスが売っているのか見当もつきませんでした。そこで母に相談して、家の近くにある伊勢丹のフォーマルショップに行ってみることにしました。
ですが、ショップを訪れてみると、色々な年齢層向けのドレスがあるために、１９歳に似合う若々しいドレスは数が少なく、色も限られていて、もしここで買うならある中から決めるしかない、というような状態でした。しかも、お値段は５万～１０万程度と、納得できないものを買うには高すぎです。
私も母も、さすがにドレス探し１軒目で、しかもそのお値段で、数着のドレスしかない中から選ぶのはどうかと思ったので、別のお店も探してみることにしました。
ルミネのドレスショップへ
そこで、次に訪れたのが、ルミネに入っているドレスショップです。ルミネは、若い女性をターゲットにしているので、ドレスショップのショーウィンドに飾られているドレスはどれも若々しく可愛いデザインで、「ここなら気に入るドレスが見つかるかな？」と期待に胸が膨らみました。
早速入ってみると、本当に素敵なドレスが多くて目移りしてしまいました。色はピンク、水色、黄色、黒など、またデザインも肩がビスチェタイプのもの、タンクトップタイプのもの、ベアトップタイプのもの、丈も膝上のものからロングドレスまで、様々なものがありました。
結婚式場の雰囲気や季節に合わせる
そこで母から、結婚式場の雰囲気に合わせたほうがいいとアドバイスされました。そのときに招待されたのはフォーシーズンズホテルでした。
格調高い、ハイクラスなシティホテルなので、ショート丈でビスチェ、というように肌の露出が多いタイプのドレスよりも、タンクトップタイプや袖のあるタイプで、丈もロングの方が、より正装に近いのでいいだろうということになり、デザインもカジュアルよりはクラシカルなものにしようということに決めました。
また、結婚式が１月だったので、素材に季節感を出したいと思い、ベルベットなどの温かみのある素材を使ったものを探すことにしました。
そして見つけた、ぴったりのドレス
このコンセプトに合うドレスを探して、ついにイメージにぴったりくるものを見つけました。色は黒で、スカート部分には豪華な刺繍があしらわれているなどとても丁寧に作られていて、身頃はベルベット素材、くるぶしまでのロングドレス。袖のないタイプでしたが、同色のシフォン素材のストールを羽織って肩を隠すようにしました。
コーディネートして試着してみると、よくあるサテン生地など光沢のある生地のものよりも、きちんとしていて、よりクラシカルな雰囲気でした。シンプルかつ手の込んだ作りで高級感があり、派手さはないけれど、良家のお嬢さん的なムードばっちりでした。
ドレスにあわせて、靴やアクセサリーも良家の子女風に
選んだドレスに合わせて、靴は上質なレザーで作られた、かかとのある、セパレートタイプでアンクルストラップの７センチヒールを選び、アクセサリーはピアスもネックレスもパールで上品にまとめました。
バッグはシルバーを基調に全面に細かなクリアビーズを縫い付けてある上質なものを母から借りて、晴れて良家の子女風のスタイルが完成したのです。
当日の周囲の評判も上々
結婚式の当日はよく晴れ、日差しの暖かな日でした。中学生時代に花嫁の友達と４人でよく遊んだ同級生の男の子ふたりと一緒に出席したのですが、ドレス姿の私に、その日一日、ふたりがいつもより優しかったのを覚えています。
また、花嫁の友人のご両親にも、自分の娘の花嫁姿をさておき、とても褒めていただきました。娘の友人として、きちんとした服装で出席したことに満足してもらえたのだと思います。
真冬のドレスはレンタルでもいいかも
そんなに気に入って買ったドレスは、ウィンターセールでも値段が７万円ちょっとでしたので、アクセサリーや靴と合わせると、結局１０万円くらいの費用がかかりました。でも、この結婚式のあとは、今にいたるまで、真冬の結婚式に招待されたことは一度もないので、私が着たのはこの一度きりです。
２年後くらいに、真冬の結婚式に出席するという友人に貸してあげたことがありますが、それだけです。
ベルベットが使われているために、袖なしのタイプですが秋冬しか着られませんし、１度着るためだけにはちょっともったいなかったな、と今にしてみれば思います。次にもし結婚式やパーティーに招待されてドレスが必要になったら、レンタルを使うのもいいかなと思っています。
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