初めて友人の結婚式・二次会にお呼ばれ
私が26才のとき、友人のうちの一人が結婚することになり、「結婚式」と「二次会」に招待されました。
それまで、親戚の結婚式に招待されたことは何度もありましたが、新婦友人としての出席は初めてでした。また、二次会というものに出席したこともなく、正直言って、それがどんなものかあまりよく分かっていませんでした。
親戚の結婚式のときは、母親が用意してくれた振袖を着ていたので、衣装で迷うということもありませんでした。
でも、二次会に出席経験のある妹から、二次会に振袖の人は見たことがないと言われました。結婚式には振袖で出ても、二次会までの時間でドレスに着替えるか、最初から披露宴にも二次会の衣装で参加する人がほとんどのようです。
一応、他の出席者の友人にも聞いてみたところ、ほとんどがドレスで出席すると言いました。そこで、初めて私も、自分で二次会用のドレスを選ぶことにしたのです。
ファッションに詳しくなくて悪戦苦闘
その頃の私は、おしゃれやメークに疎く、服もパンツスタイルが多くて、可愛らしい服はほとんど持っていませんでした。
服装のカラーも、無難に黒っぽい色を選ぶことが多く、タンスを開ければ、ほとんど黒やネイビーの服が場所をとっているほどでした。
スカートすら履かないのに、ドレスだなんて、買おうと思ったこともありませんでした。だから、どんなお店でそれを買えばいいかも、妹に聞いて教えてもらいました。
大体、大きなデパートには、フォーマルドレスやパーティードレスの専門店が入っているということで、他の買い物がてら、最寄のデパートに行ってみました。
普段あまり行かない、二階のフロアに、ドレスを扱うお店がありました。シックなフォーマルドレスも扱ってあり、見るからに高そうな印象でした。
スペースはそれほど大きくないお店でしたが、パーティー用ドレスの品揃えもわりと豊富でした。
ベージュ系の上品なドレスを見つけてお値段をチェックしてみると、7万円近くしました。高いだろうとは覚悟していましたが、さすがにそれは手が出せそうにありませんでした。
他にピンク系やブルー系のドレスもありました。ピンクと言ってもそれほど派手な色合いではなく、どちらかというと渋味がかった、着物に使われるような古風なピンクで、それはそれできれいだなと思いました。
ブルー系で目に留まったのは目の覚めるような深い色合いの藍色のドレスで、体のラインがきれいに出そうな細身のシルエットでした。
でも、お値段が6万円を超えていたのと、ぱっと見かなり目立つ鮮やかな色で無難なファッションばかりですませていた私には敷居が高く、あっさり候補から外してしまいました。
結局無難な選択に
結構時間をかけて選んでいましたが、結局惹かれるのは、やはり黒のドレスばかりでした。
その中で、一番気に入ったのは、縦に細かいプリーツの入ったノースリーブの黒ドレスでした。
特に惹かれたのは、襟の部分があり、ゆったりと首元を覆うようなデザインでした。さっそく試着してみると、縦のプリーツとすとんとしたシルエットのお陰で細く見え、襟の部分があることできちんとした印象に感じられました。お値段も3万円ちょっとで、手の届きそうな範囲でした。
ノースリーブだったので、店員さんにはボレロを合わせることを勧められました。
店員さんのおすすめは、シンプルな白っぽい長袖のボレロでした。基調は白なのですが、細かいラメ加工がされているようで、光の当たり具合によってシルバーに輝きます。
シックになりそうな黒ドレスをやわらかい印象にするのにぴったりでした。お値段は5,800円くらいだったと思います。
合わせて予算4万円以内におさまる計算なので、これでいいかな、と思いました。
一応、他にもいくつか合わせてみましたが、これが一番しっくりくるかなとこの二着を購入しました。
小物選び
ドレスに合わせられそうなアクセサリーや靴は持っているのですが、パーティー用の小さなポーチだけはありませんでした。
そのお店には気に入ったものがなかったので、デパートの他のお店で探すことに。
ドレスを扱っているお店が他になかったので、バッグ専門のお店で探しました。
パーティー用の上品なポーチのコーナーで、シルクのようなベージュの生地にビーズがちりばめられたものを見つけました。
長く使えるよういろいろな服装に合わせられるシンプルなデザインがよかったのと、確か3,000円くらいで、予算をわずかに超えるくらいだったので即決しました。
お気に入りのアクセサリー
買い物を終えて、家に帰り、再びドレスとボレロを合わせてみました。
お店で試着したときよりも、なぜかやたらシンプルに見えてしまい、ちょっとあせりました。
そこで、イヤリングを少し存在感のあるものにしようと思いました。
選んだのは、パールの粒がたくさんついていて、耳元で揺れるタイプのイヤリングです。パールの輝きが、ボレロのシルバーとよく合っていると思いました。
結婚式・二次会に実際に行ってみて
当日、会場に行ってみると、他の参加者の友人たちもほとんどがドレスでした。
そして、その中では私が一番おとなしめというか、シンプルな印象でした。友人たちの反応からしても、少々無難すぎる選択だったと思います。
せっかくの結婚式だし、もっと冒険してもよかったかなと少し後悔しました。
年齢的にも、これから結婚式や二次会に呼ばれる機会はたくさんありそうだし。そのときは、もっとドレッシーな衣装で周りを驚かせようと、ひそかに誓ったのでした。